Tbilisi 001

Yosuke Matsubara

6 Feb 2022

 アラブの国際空港から乗り継いだ飛行機はトビリシ空港を目指している。

離陸前、搭乗口をくぐりぬけた先に見えたバスに乗り込み滑走路を横断しながら明け方のフライトへと向かう。途中、アラブの朝焼けが車内に差し込む。

「思えば遠くへきたもんだ』。

まだ目的の最終地点ではないものの、出発からもう1日以上も移動を続けている。

 

着陸後、数時間ぶりに地上の空気を吸い込んだ。トビリシとは山々が連なるコーカサス地方にある東ヨーロッパの国”ジョージア”の首都。約2年前の1月にジョージアへ現地集合しようと知り合いからお誘いがあり、ちょうど2年前の2月にジョージアで落ち合った。

ジョージアとはひと昔前までグルジアと呼ばれていた。アメリカの数ある州のひとつだったり、缶コーヒーみたいな名前ではない。

 

東ヨーロッパどころか、ヨーロッパ自体が初めましてなものでいわゆる欧州お洒落常連国のパリやミラノやロンドンのイメージからだいぶかけ離れた印象だ。

まず暗い。空港が暗いのである。照明のせいじゃなく、空港のスタッフは無愛想をキメ込み、だんまりもキメ込んでいる。空気がよどんでいるというか独特な空気に包まれている。入国審査もパスポートに穴が開きそうなくらい圧力のスタンプを押すアメリカ人とは段違いだしどこかしら穏やか。入国審査クリアのスタンプをくれるや否やウェルカムワインをボトルで頂いた。意表を突く嬉しいトラップである。なにしろジョージワインと言われるくらいこの国のワインの歴史は深い。ワインについては割愛するが、とにかく石を投げればどこもかしこもワインに当たる。そんな国がジョージアだ。

 

到着ロビーの流しのタクシーのおっちゃん連中もなんだか雑で面白い。都市部の洗礼された立派で上品かつ巧妙に引っ掛けてくるおっちゃん達とは違い、どこか愛くるしい。そんなドライバー達を他所目にジョージア版ウーバーでホテルへひとまず向かう。

タクシーやウーバーなど、移動の便でその国の色が肌感でわかる。この国のウーバーはテクノミュージックがかかっていた。

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