Tbilisi 002

Yosuke Matsubara

18 Feb 2022

 そもそもなぜジョージアなのか、

きっかけは前述したジョージアワインやジョージア料理をラジオで耳にしたからなのかもしれない。中野のよっちゃんこと、音楽グループのエゴラッピン中納良恵さんがJ-WAVEの何かの番組で昔のグルジア体験記を話されている回があり、いつかは行ってみたいなと思っていた矢先にタイミングよく行くことが出来た。

宮古島から3回の飛行機を乗り継ぎ一日以上かけてジョージアに到着した。トビリシという首都のホテルに滞在した。やっと辿りついてはシャワーに駆け込んだ。かつてはソビエト時代に操業していた巨体な印刷所を再利用し、いまは宿泊所として再建させた。ホテルのオーナーはジョージアきっての巨大財閥だそうでお金の使い方がとても上手。上手というか、インテリアひとつにしろただのお金持ちな趣味ではなく細部まで凝った演出や、スタッフとして働いている若者への理解やサポートが手厚く感じられる。映画監督ウェスアンダーソンの世界観に迷い込んだかのようなメルヘンチック?な雰囲気で、系列レストランのカクテルメニュー”マルゴーテネンバウムズ”に思わずニヤリとしてしまった。

 

夜はワインを飲みにほっつき周り、何軒かめぐって最後は半地下でアングラ醸すバーで落ち着いた。同世代らしき地元の兄ちゃんがこの店のオーナーでめちゃめちゃ元気がいい日本オタクだった。そのオーナーの友達と同じテーブルで飲み交わしながらヌジャベスやらフィッシュマンズやらマッキーやらだいたいの音楽趣味が通じていて小説は”ハルキムラカミ”の話しに移動する。聞けばほとんどの村上春樹の作品を読んだ上で好きか嫌いで言えば大嫌いだそうだ。内容を読んでいないとそもそも話題についていけないし、しまいには芥川の羅生門、人間失格について話したそうだった。

そんな彼らは流暢に操る英語のほか、母国のジョージア語、隣町のロシア語や近隣のフランス、イタリア語あたりは喋れることのこと。恐るべしジョージア。

しかしそこで気が付いたことは、異国にいながら共通の事柄に対して善し悪しがはっきり意見が言える。芸術にしろ美術にしろ音楽にしろ、いわゆる”文化”は言語を超えたコミュニケーションとしてそこには存在していた。

 

 

最近ひとに会う度に質問している。コロナが明けて開国したら一番どこの国に行きたい?

『内向きは無知である』これは数年前に亡くなった”小さな巨人”こと国連難民高等弁務官を務めていた緒方貞子さんがドキュメンタリーで話していた言葉である。まだ見たことのない異文化を追い求めていきたい。

己の尺度がいまどの程度なのか確かめながら。

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